虫と皮膚炎

この週末は学会でしたの.
今回の学会で得たものは?と訊かれたら,「虫と皮膚炎」「虫と皮膚炎」「虫と皮膚炎」と叫んでしまいそうですわ.

大学の教授や准教授のせんせいは,たいていの場合,サブスペシャリティーと持っていますわ.仕事におけるサブスペシャリティーだけでなく,いろいろな趣味にかなーりの時間をかけている方も皮膚科では多いですわ.
サブスペシャリティーが毛髪で趣味がピアノとか,サブスペシャリティーが免疫で趣味がフルートとか,音楽系の趣味を持っているひとはたくさん.写真マニアもたくさん.

でも,サブスペシャリティーと趣味がニアリーイコールのせんせいといったら,あの方しかいませんの.某サマーオータムせんせいですわ.

学会の書籍販売コーナーへふらっといったわたし.つぎの瞬間,わたしの手は,秀潤社の新刊「Dr.夏秋の臨床図鑑 虫と皮膚炎」へ伸びていましたわ.
オールカラーで12,600円.総論のページの後は,夏秋せんせいが撮影した美しい虫の写真と虫&毒の解説と刺された時の患部の写真(しかもご自分が刺された時の写真がたくさん,というか,わざわざ刺されて経過を見たりしているのでした)と治療法が延々と続くのです.見ているだけでかゆくなりそうな本です.これはもう,買うしかないでしょ.スズメバチの巣の形状のあれこれとか,毒グモが住んでいる環境の写真とか,読むだけでニワカ虫博士になれです.

ワインを片手にわくわくしながらページをめくるわたしですが,膨大なマニア知識がちゃくちゃくと脳内にインプットされてる実感がありますの.
わたしは趣味の本として買ったのか,仕事用の本として買ったのか,どちらだったのでしょうか.

今,ひょっとアマゾンを見たら,出品者からお求めいただけますになっていましたわ.特定のジャンルの人々に激しく売れているのね.