美術館まで

ラフォーレ原宿で始まったヘンリー・ダーガー展へ行ってきましたの.
4年前の原美術館と比べて,ちょっとお手軽でしたわ.

原美術館はわざわざ行くところで,建築自体が楽しめるのが素敵.駅から歩いて,お庭があって,という場所です.でも,結構歩くのがちょっと大変.
それと比べてラフォーレミュージアムは駅から1分.お店の最上階にあってデパートの美術館のようなかんじ.わざわざ予定を組まなくても,ちょっとお出かけすることができます.

会場を出てしばらくしてから,なんだかもやもや感が続いていたのだけれど,おうちへ帰ってきてから,ああ,と思いました.日常から切り離されるためのプロローグとエピローグがないからなのね.
駅から歩く道があって,お庭があって,建築がある.そしてそれから,作品と出会う.お茶でも飲んで,帰り道を駅まで歩く.これってとても重要なことだ,と今更ながらに気付きましたの.
そして,それからすると資生堂ギャラリーってすごい!と思いましたわ.ビルの地下にあって,あんなお手軽な場所なのに,会場に着くと非日常になるのです.それは,あの,とても地味な入口と,地下へ吸い込まれていくような素敵な階段があるからです.たった1分で気持ちが切り替えられるのです.限られた条件であれだけの効果を上げるなんて凄すぎです.