The tree of life

観に行ってきましたわ,「ツリーオブライフ」.予備知識なく.
わたしがこれまでに観た映画のなかで一番といっていいくらい,客席がものすごいことになっていました.
まず,前からも横からも気持ちよさそうないびきの音が聞こえます.
中途退場するお客さんも続出.
エンドロールで立ち上がる人多すぎ.
吐き捨てるように,「わけわかんない」と口に出すおじさんがいたりします.
わたしも正直なところ,わけがわからない2時間でした.
たぶん,キリスト教の考え方が小さいころから自分の考え方のベースになっていないとわからないような,引用や比喩がたくさんあったのだと思います.
テレンス・マリック監督の「天国の日々」はわたしのとても好きな映画の一つです.わたしが好きな理由は,リチャード・ギアと美しい映像と悲惨なストーリーですの.でも,「天国の日々」にも,キリスト教的な世界観がベースとしてあるのかもしれない,と恥ずかしながら,今日初めて考えました.
ひょっとして,「ツリーオブライフ」って,テレンス・マリック監督の最後の映画でメッセージ性が強いのかしら,と思って,おうちに帰ってからネットで調べてみたところ,テレンス・マリック監督ってまだ67歳で,新藤兼人監督の年まではまだ32年もあるのでした.
そして,配給会社のひとって,凄い,と思いました.この映画は内容的には,ヒューマントラストシネマものなのかもしれないけれど.画像的には大きな映画館で見た方が絶対いい映画だと思います.おうちDVDなんて論外.大きなスクリーンにかけたくて,配給計画とかCMとかを考えたのかしら?