Drug Hypersensitivity

注文していた本がやっと届きましたの。KARGERのDrug Hypersensitivity。

お値段は3万円ちょっと。HarrisonよりもNelsonよりもお高いのです。
厚さと装丁だけから考えるなら、1万円程度の外観なのに。普通の教科書よりはマニアックな内容なので、全世界的な読者も少なく、お高いのだと思います。Indexをみるといわゆる総説本ではなく、なかなか旬の話題がまとめられています。Reference だけでも十分に価値がありそうです。
でも、本当のはしりの話題ではないので、何年か後に読むと、いまでは学生さんの教科書にも載ってますとか、昔はそう言われていました、なんてかんじになることでしょう。この本の賞味期限は2年くらいでしょうか。もちろん、賞味期限は消費期限ではないので、もっと持ち続けるでしょうけれど。1日50円か、とちょっとみみっちい計算してしまいました。今読んで、今のわたしの仕事のツールとして使うための本であり、基本的には消耗品です。

この本を受け取ったとき、何回もためらってやっと買ったTOTO出版のSCARPA のことを思い起こしました。SCARPA はそれはそれは美しい写真集で、10年後でも20年後でも価値は変わりません。お値段は1万円くらいで、大きくてとても素敵な装丁です。今のわたしに役に立つか、といえば直接の役には立ちませんが、SCARPAを広げると、心がゆったりとしてきます。本の価値とは、と考えているうちにあたまの中がぐるぐるしてきます。

Drug Hypersensitivity を買って仕事をするから SCARPA が買えるのよ、とちょっと自分を慰めてみますの。それに、この本はわたしにとっての「こんなこと初めて知りました」にたくさん出会いそうなので、映画20本分くらいのわくわくは味わえそうですわ。