病院建築とコーリアンの洗面ボウル

わたしが働いている病院は、なんだかもう凄いことになってしまっている病院なのですが、ひとつこれはすばらしい!と胸を張れることがあります。
それは、病棟のいろいろなところにある洗面台です。
洗面ボウルが陶器ではなく、カウンターと一体型になっている人工大理石なのです。そして、まわりの壁面とは連続していません。ちょっと隙間をあけて独立したかたちで置かれています。つまり、まわりの壁面との間にシールがないのです。また、カウンターとボウルのあいだにも継ぎ目がないのです。なので、カビが生えたり菌が繁殖する心配をしなくていいのです。オーバーフローもないので、見てはいけないあやしい空間が存在しません。
水栓は自動で、いわゆるグースネックというタイプです。なので、蛇口から洗面ボウルまでの有効空間が広くて、肘までらくらく洗えます。
ネットでちょっと調べてみたら、カウンターはコーリアンを使用した既製品であることがわかりました。
デュポンの回し者ではないけれど、これは本当におすすめですわ。どのような開発過程があったのか、ちょっと興味がわきます。

ただし、ひとつだけ困ったことがありますの。
のみさしのお茶とかイソジンを誰かがボウルにあけた日には、茶色い色が取れなくなってしまうのです。でも、色が付いたからって、セラチアが棲みついているわけではないので、まあガマンですわね。

なかのひと