病院建築と間接照明

前のエントリでは、今働いている病院のいいところを書きました。
今日はその反対、一番こまっているところを書きます。

間接照明で電球色の病室があります。
夜行くと、薄暗くてホテルみたい。
そりゃ、くつろげるかもしれないけれど、顔の色もわかりません。

この部屋を設計した人は、ホテルのようなくつろげる病室をめざしたのだと思います。
お部屋としてはいい感じです。
でも、診察モードのライティングも併設して欲しかったです。蛍光灯でばっちり明るくなるモードも時としては必要なのです(蛍光灯の種類はよく検討する必要があると思うけれど)。
いきなり病室で急変することもあるのだから、最低限、点滴をするときに血管がばっちり見える照明にしていただかないと。

あと、へんな話だけれど、蛍光灯で暮らしている人は、白熱灯の色よりは蛍光灯の色の方がくつろげる場合もあるのでは、と思います。お年寄りとか。

きっと予算がたくさんあれば、明るい蛍光灯モードと電球色の間接照明モードが併用できるのでしょう。わたしが建築科の大学院生であったら、「医療施設における照明..居住快適性と作業性」なんて卒業論文を書いてみたいですわ。

今日は、夕方ある病棟へ診察に行ったら仕事にならなかったので、そのぐちですの。
黄疸の色がわからない照明なんて。ぷりぷり。
この病院では、このことを設計会社にフィードバックしているのかしら。

なかのひと