贅沢なお葬式

ちょっと前に,おばあちゃんのお葬式がありましたの.
体調をくずしてから,末梢をちょっぴりで旅立ちました.
わがままを言って,老人ホームの自分の部屋でおばあちゃんは息を引き取らせていただきました.
持ち込んだ桐のたんすの上に死んだおじいちゃんの写真がかざってある部屋でしたの.


お葬式もホームで.
お寺からは出張していただきました.
ホームのお友達に出席していただくので,わがままを言ってお経は短く.
老人なので,お香典もお返しもなしで.
会場の入り口には,キルトが飾られていました.
おばあちゃんが入所するときに,わたしの母が作ったものです.
おばあちゃんが若い頃に着ていた着物を解いて,作ったキルト.
お世話してくださったホームの職員の方々とホームのお友達に囲まれて,いいお葬式でした.
車椅子のひとは普段着でしたが,多くの人々はちゃんと喪服を着てくださっていました.
ホームのお友達はどんな気持ちでおばあちゃんを見送ったのでしょうか.
自分の番は次かもしれないし,まだまだかもしれない.
どんな気持ちでいたのか,わたしにはわかりません.
献花のときはおまごさま(正確にいうとひまごさま)@小学生がピアノをひきました.


ホームの職員の方々にはエクストラの仕事をお願いしてしまったわけで,お礼のいいようがありません.
ロハスと同じで,表面的なお金はかかっていないけれど,そこに至るまでの周りの人々の強い意志とさまざまなコストのかかった贅沢なお葬式でした.

自分の仕事にもどると,胃ろうをつくってむりやり?在宅に帰すのがデフォな毎日.
しばらくためいきばかりかもしれませんわ.

なかのひと