ホカベンがんばって!

北村一輝演技を観るためにのみ観るといっても過言でないホカベン.
わたしは原作を読んだことがないのですが,ドラマとしては崩壊しちゃっている(ごめん)かんじ.
弁護士としての内面の苦悩,というのが画面から伝わってこないだもん.
しろうとのわたしから見ても,こんな仕事のしかた,するわけないじゃん,の連発です.

6月4日は,テーマであるところの医療ミスのあつかいについてはべつに置いておくにしても,画面としてめちゃくちゃでしたわ.
なんで,術後1週間で経鼻胃管がはいって,誰も他の患者がいない大部屋にいるのかしら,とまずそこからつっこんでしまいました.
病院系のセットもお金がかかっていなさそう.
ちゃんと,他の患者さんや,大勢の病棟スタッフ,「ちょっと失礼しますね」なんて病室に入ってくる掃除のオバサンも画面の登場させてくださいな.
脳外科オーベンが緊急処置をした,という子供の親がいかにもお金もちもちに描かれていましたが,いかにもお金のなさそうなおうちの子供とした方が,ドラマとしては良かったと思います.
術者だったネーベンくんは最後に医者をやめたことになっているけれど,そのことに対して上戸彩は何も感じなかったのでしょうか.せっかくだったら,ネーベンくんはそのあとも淡々と日々の仕事をしている(ただしもう少し寂れた感じの病院で)にするか,時空を超越してアメリカの病院でレジデントをしているとかにして,ネーベンくんにも未来が続いていることを描いたほうがいいのでは.わたしの知人は訴訟のあと,お星様になってしまいましたが.

わたしが医療系のドラマに突っ込みをいれるように,現役弁護士のひとは弁護士系ドラマに突っ込みを入れながら観ているのだろうな,と思ってしまいましたわ.
重厚なドラマにしておかないと,これからいよいよ展開される北村一輝の真実,が安っぽくなってしまってつまりません.
尚,わたしの個人的趣味からいうと,堂本弁護士は柴本幸が良かったと思いますわ.彼女にちょっとイマイチっぽい服装をさせて,のほうがお仕事ドラマっぽいでしょ.