発達障害の子どもたち

friedtomatoせんせい→shy1221せんせいのブログで紹介されていたのを見て,読んでみたいと思いつつも,1500円未満なので,もう1冊何かを買わないと,密林では送料がかかってしまうわ,なんてぐずぐずしていたわたし.結局,本屋さんで買いました.
涙を流しながら,最後まで一気に読んでしまいました.

とくに,「子ども虐待という発達障害」という章は読んでいてとても切ない章でした.
こういう疾患概念を初めて知りました.でも,仕事がら,いわゆる下層に属するひとびとに多く接しているわたしには,なるほどね,というかんじ.

公立学校の先生は,地域によっては中流以上の親から見切られてしまっていることに,プライドが傷ついていないかしら,と思うことがときどきあります.そんな中で,虐待関連の発達障害への対応もしなければいけないのですね.

将来の犯罪や反社会的行動を予防する意味での教育は非常に重要であるのだけれど,体制は不十分であること.
もしもこどもの両親に十分な見識と正しい情報を入手する手段があれば,こどもの将来を良い方向へ向けることができること.
この2点がわたしの頭のなかをぐるぐるします.イマイチ以下の両親でもなんとかなるような体制の構築はできるのでしょうか?

ずっと前にNICUのせんせいからきいた,NICU卒業生の学業成績の話を思い出しました.この本で述べられている発達障害とは別の問題なのですが,やはり,適切な個別への対応が不可欠であること,両親のインテリジェンスがkeyになること,というはなしでした.

この本はみなさまにオススメですわ.