もうひとつのtomorrow 第1話

ちょっと,書いてみましたの.
ただし,今,本業がちょっと忙しいので,途中で投げ出してしまうかもしれません.
そのときはごめんなさいね.

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女子高生(新垣結衣)が,行ってきまーす,と家を出て行く.
それを見送る美しい母(黒木瞳).
父親(三浦友和)は新聞を読みながら,朝食を食べている.ワイシャツにネクタイ.堅い勤め人といった感じ.
黒木瞳「ねえ,あの子やっぱり理科一類にするって」
三浦友和「そうか(とちょっと残念そう).」

マンションの一室.
北村一輝が目を覚ます.目覚まし時計をつかむ.時刻は7時45分.
横で緒川たまきが目を覚ましている.
北村一輝はむちゃくちゃにたまきを抱く.
たまき「遅刻するわ」
一輝「すれば」

産科病棟.朝の申し送りの時間である.メンバーの中に菅野美穂がいる.
しばらくして,くちゃくちゃ頭の医師が現れる.武田鉄矢である.
「せんせい,○○さん,もう限界かなって」
「そうか?」
武田鉄也は病棟の患者の間をまわる.

保健所の一室.三浦友和がデスクにすわっている.三浦友和は保健所長のようである.

手術室で,北村一輝が麻酔器の点検をしている.

混雑している眼科外来.緒川たまきが診察をつづけている.

麻酔医室.北村と三浦がソファにすわって話をしている.
「今度来た外科って,どのくらいするのか?」
「まだ,わかんない.ここで手をつけることと,日赤に送ることの区別が付くといいんだけど」
「KYなのか?」
「かなりよろしくないみたいだ.今からこんなこと言うの悪いけど,こないだ,整形とケンカになりそうになったんだ.整形の緊急の準備をしているところに割り込んできて,礼も言わなかったんだな.阿部センセイは外科に順番を譲ってやったんだけど,ヤマシタがカリカリしてた.骨大工がウルセイ,なんて感じのこと言われたらしい」
「よその大学からが増えると,北村センセも大変だね.」
「まあね.オレはやりたいようにやるだけだから.」
麻酔医室のモニターに,整形外科の手術室が映っている.阿部寛山下智久がスクラブをしている.
「そろそろ,次の入室だ.」
「また,来るよ.」

夜の医局.チェロキーを着た山下智久がソファに寝転がっている.テーブルの上には手の外科の教科書.ヤマシタの院内ポケベルが鳴る.
番号を確認して電話をかけると,受話器の向こうから,緒川たまきの声がする.
「肘内障が入らないので診て欲しい」と.
ヤマシタは階段を駆け下り,暗い廊下を通って救急外来へ.
救急外来前の廊下は結構混雑している.
ひょいっと整復し,にこっと笑うヤマシタ.

医局で冷えた検食を食べている緒川たまき
「ここの検食,まずいっすよね」ヤマシタ.
「ヤマシタくんのほうが,おいしそうだ」とたまき.
「何言ってるんすか?阿部センセイに言いますよ」
たまきの院内ポケベルが鳴る.
「今度は,手関節の骨折みたい.玄関で転んで,腫れて動かないって.受傷5時だってよ,ったくう」
「僕,テキトウに診とくから,センセイ,メシ食っててくださいよ」
と,ヤマシタが医局を出て行く.
ヤマシタの後ろ姿に向かって,投げキッスをするたまき.ヤマシタが読んでいた本を手に取るたまき.裏表紙にAbeとサインがしてある.サインの字を左示指でいとおしそうになでるたまき.

マンションの一室.北村一輝若い女とベッドにいる.
ふーっと天井をみつめて,タバコをふかす一輝.

深夜勤で出勤してきた菅野美穂

ギプス巻きをしているヤマシタ.

なかのひと