ブロック・ピーチ

ひょっとしたら,これってフツーのいただき方なのかもしれないけれど,ちょっと自分で感動していますの.買ってきたはいいけれど,いまひとつおいしさに欠ける桃のカッティング方法です.
ヨーグルトをかけて召し上がれ.
★カッティングの技法
桃の皮をむきます.りんごのようにくるくる剥ければいいのですが,桃はたまにむきづらいことがあります.そこで発揮するのが,フリーハンド・ダーマトーム奏法(?)ですの.桃を左手に持ち,小型のよく切れるナイフを水平にして桃の皮にあてます.右手で,ナイフをほんの少し向こうと手前にリズミカルに動かしながら左手の桃を少しずつ回転させていきます.ナイフの動きと桃の動きは垂直ですの.
桃がむけたら,まな板の上にふつうの位置に置いて,果肉のみ,果肉中に種,果肉のみとなるように,3:2:3くらいの配分で垂直に3つに切ります.
すると,両端は大きな切片になります.おいしい桃であれば,これをガブリとすると天国の気分になるのですが.果肉の固い桃のときは,両端の切片を4つもしくは9つのキュービックに近いかたちに切ります.
種をふくんだ部分は両端を種ぎりぎりで切り,それを2つもしくは3つにキュービックに近い形に切ります.
最後に残ったあたまの部分を種ぎりぎりで切ります.そのままもしくは2等分ね.
このようにして,桃は20〜30mm角程度のキュービックっぽい形に切り分けられました.
最後にのこった種の部分は,皮をむいた人がこっそりキッチンでしゃぶってしまいますのよ,お下品でしょ.

フォークで刺して,ぽんぽんとお口に入れていくと,ちょっと硬かったり,ジューシーでなかったりする桃も結構おいしくいただけますの.
このカッティングを覚えてからは,これまで「おいしくない桃」で片づけていたような桃も,苦にならなくなりましたわ.

なかのひと