今日の哀しみ

今日,医局を出る時に,○○せんせい(外科系,30代後半いちおうイケメン系独,ステディな彼女なし情報あり)がソファで寝ているのをみましたの.
今日の晩御飯もカップヌードルなのかしら.

わたしが働く病院では,7:1看護を実施するために,7:1に関係のない手術室のナースが奪われていて,日中に働けるナースの数は,手術室数×2よりも少なくなっていますの.
なので,10時スタートで手術の申込をしていても,お部屋が開けないので,14時スタートにされてしまったりします.
すると定時の手術なのに,Op患が病棟に帰るのは夜になってしまいます.すると,術後指示出しをして,Op患が落ち着くのを待つともうすぐ明日,みたいな時間になってしまいますの.消灯後のOp迎えなんて病棟だって大変です.
もっとひどいのは,緊急が重なってナースの手配がつかないときに,順番2番目にされてしまったとき.1番目の手術が終わるまで,ひたすら待たないといけないのです.なので,2番目の手術にされたときは,さっさと睡眠をとっておかないといけません.
麻酔科も大変な目にあっています.
日中に緊急を入れることができれば,まあ並列麻酔になってしまったにしても,ある程度の時間までには業務終了となるはずなのに,日中にきた緊急が準夜帯にずれ込んで,そのあとに来た緊急がさらにその次,なんてなってしまうと,おうちに帰るのが翌日になってしまったりします.
医局およびOp室ナースはもう疲弊しきっています.
でも,「病棟」が何よりも大切な看護部にとって,手術室,カテ室,内視鏡室はあとまわしです.
手術室,カテ室,内視鏡室のナースはある意味でドクターと共にはたらく同志の職人さんみたいなものだから,「ナースは医師からは独立した専門職である」とする看護部にとっては,ナースじゃないのかしら.
職人系業務なのに,新人さんや移動者をばんばん送り込まれて,ただでさえ人数に余裕がないのに教育にもへとへとなOp室のひとびと.

看護部のメンバーが「パトロール隊」という腕章をつけて病院内を回っていました.
ゴミ箱をあさってリキャップした注射器を発見すると,ゴミ箱の使用者である病棟ナースにリキャップした理由を述べさせる,という女子高の風紀委員会みたいな仕事.そんな仕事って楽しいのかしら.

7:1なんて取れなくていいから,右手を出すと,ケリーでもモスキートでも欲しい道具がぱん!と渡されて,言わなくてもパルス洗浄の準備ができている手術室で仕事をして,手術が終わったら,独のナースとドクターでごはんを食べに行けるようなことって,望んではいけないことなのかしら.
○○せんせいがたとえステディな彼女でないにしても女のひとと晩御飯をたべることができたらいいのにね.

金曜日の夜に手術が終わらないのって,哀しすぎますわ.

なかのひと