昔観た映画をまた観る

初めて観た時は,リチャード・ギアってかっこいいかもしれないけど,あんまし若くないじゃん,くらいしか感じなかった記憶がある,「愛と青春の旅だち」を,ちょっと前に久しぶりにDVDで観て,涙が止まりませんでした.
ストーリーはとってもベタなんだけど.
軍曹と士官の意味とか,ひとりがんばる紅1点の仲間の両親が豊かで優しそうなこととか,前に観たときには深く考えなかったことのひとつひとつが胸に刺さるようで,自分が年をとってしまったのね,というかんじ.自殺してしまった仲間なんて○○くんとよく似てたり,とか.

いろいろな映画,これも観たことある,これも観た,なんていっていても,覚えているのは観たことがあることだけだったりしているわたし.
たとえば,ギアものでも,「天国の日々」はお気に入りなので,DVDでしつこくしつこく観ているけれど,そのたびに新しい感動や発見があります.「プリティ・ウーマン」は映画館とテレビで観ただけなので,いちごとシャンパン以外,あんまり覚えていないのが正直なところ.「運命の女」なんて観にいった映画館をおぼえているだけくらい.
一つの作品を,10年に1回くらいずつは,観なおすのもいいのかも.でも,時間をつくるのがたいへん.
70歳くらいになったら,月曜日は10代でみた映画を観る日,火曜日は20代でみた映画を観る日,水曜日は30代,木曜日は40代,金曜日は50代,土曜日は60代,日曜日は若者に交じって映画館で新作を,なんていうのもいいのかも.
大学生の頃にわけもわからずに観たトリュフォーとかルイ・マルなんて,年をとったら,ゆっくり観なおしてみたいですわ.
テレビドラマもいいけれど,やっぱり映画は濃厚ですもの.