エアウェイスコープ

とあるボリュームのある体型の患者さんの手術のときに,エアウェイスコープを使った気管挿管を初めて実際に見ましたの.
麻酔科のせんせいがほーら,と言ってモニター画面を見せてくださったのだけれど,すごい道具だと思いましたわ.そして,機能のためのデザインなのだろうけれど,余分なものをそぎ落としたきっぱりとしたデザイン.わたしが麻酔科だったら,マイ・エアウェイスコープを買って,自分の名前を入れて持ち歩いてしまいそうですが,本体が50万円以上.ディスポの部品は1回分が2,500円!なので,持ち歩くのは夢の中だけね.貧乏な病院だと,ディスポの部品が品切れのままで,本体を持っていても使えなかったりとか.
将来的にエアウェイスコープが進化して,20万円くらいの値段になり,自分の手の大きさに合わせてサイズが選べ,本体部分が10色くらいあって,名前入れサービスなんてのをしてくれていて,自分のものを持ち歩く.ただし,ディスポの部分だけは病院のものを使う.
なんてなったら面白いかも.
機能的なお道具って,見ていてうっとりきます.
これを最初に考えた脳外科のせんせいと製品化した会社のひとは,きっとわくわくしながら,このお道具をつくりあげたのでしょう.