アロイーズ

終わる前に何とか行くことができた,アロイーズ展.
ワタリウムに行く時は,いつもちょっと緊張しますの.
というのは,カジュアルだけれどさりげなく気の利いた服装,というのでないと,場の雰囲気を壊してしまいそうだからです.
建物も展覧会のうち,がワタリウムなので,お客も展覧会のうちなのです.

帰ってきてからも,クレパスの朱色が目の前に迫ってきます.
白〜オフホワイト,ダークブラウン,グレー(たとえばコンクリ打ち放しの)だけから構成されているお部屋に,アロイーズの絵を1枚飾ったら,どんなに映えることでしょう.でも,毎日それを見ていると,いつも不安感にとらわれそうな気もします.

アール・ブリュットというのは,作者と世の中の間に立って作品を世の中に送り出す人がいないと,アートとしては成立しないのだけれど,作為的な介入をしすぎてはだめなのだろうし,よくわからない世界ですわ.