外見と属性

前に働いていた病院で,ある事件の被害者が入院したことがありましたの.そうしたら,やっぱりやってくるのね,マスコミの人が.
その病院の当該病棟は,新築してからの日が浅く,きれいな病棟だったのですが,病棟入口における関所機能(?)というものがない設計だったために,その気になれば誰でも病棟に入っていくことができる,という,非常に開かれた病棟だったのでした.
そのため,当然マスコミの人々だって,お見舞い客を装って入ってこれるわけです.
そこで,病棟のナースステーションには,警察官が張り付いて,不審者をつまみだすことになりました.
警察官の人は,白衣を着て,医者を装ってステーションに張り付くことになりました.
でもねえ,ガタイがいいので,ちょっとヘンです.
まあ,整形外科の医者ということにしておけばオッケー?
でも,足元がなかのひとっぽくない.
クロークスとかビルケンシュトックとかにしたらいかが?
ポケット空っぽじゃん.
首から下げた聴診器安物すぎ.
何日かすると,気の利いた警察官の胸のポケットには製薬会社系のボールペンが入りました.
何日かすると,気の利いた警察官はまあ職員っぽくなってきたかんじ.
わたしは彼らに,変装についてレクチャーしてあげたい!とつくづく思いました.でも逆に,見る人が見たら,明らかにガードしている系オーラがでているので,この中途半端な変装がいいのかも,とも思いましたわ.「あー,ここは張っていて,何かあったらすぐにつまみだされるだな」ってわかるのが重要なのかも,とも.

あと,外見問題とは離れますが,マスコミ系の人(常識系マスコミ人は除く)が書く問診票ってちょっと独特のことがあるので,これについては,いつかどこかで言及したいですわ.