じゃがいもとごぼうのソテー

もともとは、モナリザの河野透シェフの本を見て作りました(本当は、ベーコンやローズマリーも入るきちんとした一品です)。
ポークソテーを作るとき、脂身がかりっと焼けているととてもおいしいのですが、ガスレンジのまわりは大変なことになります。そんなときにフライパンの空いている部位に何かを放り込んでやると少しはましになります。ただし、水分がたくさんでるものを放り込むとお肉がかりっと仕上がりません。そんな意味からはまあ妥協ができるのがこのコンビです。
★用意するもの
ごぼう
じゃがいも
オリーブ油
おいしい塩
黒こしょう
もしあればポークソテーと共通でローズマリー
★作り方
ごぼうはピーラーで皮をむき(本当はたわしでごしごしすればおいしいのだと思う)、乱切りにして、水のなかに放り込み、アク抜きをします。
じゃがいももピーラーで皮をむき、ヨーロッパの主婦のようにぺティナイフで一辺が10から25mmになるように乱切りにして水のなかに放り込み、でんぷんを抜きます。
フライパンにたっぷりとオリーブ油をひき、塩こしょうした豚ロースを焼き始めます。
豚肉のまわりに、水気を切ったごぼうとじゃがいもを投入します。
ときどきかきまぜてあげます。
豚肉に火が入る頃、ごぼうとじゃがいもにも火が入ります。
あればローズマリーを投入し、塩・こしょうを振り、ざっとかき混ぜます。
お皿に盛り付けてできあがり。
★良いところ
まな板を使わなくても作ることができます。
ごぼうがほっこりとしておいしいです。
★悪いところ
おいしいのでたくさんいただきたくなりますが、調理のために許された面積が多くないので、たくさんは作れません。
★ほんとうのレシピでは
にんにく、薄切りベーコン、パセリ、タイム、ローズマリーが入り、オリーブ油でなくてバターでソテーです。それはそれはワインが進む一品ですの。
ごぼうの思い出
何年か前の某アレルギー学会で、ごぼうアナフィラキシーという演題がありました。食材としてごぼうを食べるのは世界中で日本人だけなので(中国人はくすり)、ごぼうアナフィラキシーは本邦でしか報告がないこと、太平洋戦争中、日本の捕虜収容所で所長がごぼうを捕虜に食べさせたら、草木の根を食べさせたとして敗戦後、所長は戦犯として裁かれてしまった、という部分だけをよく覚えています。ごぼうの成分の何が問題だったのか、何と交差反応を示すのか、という肝心な部分は記憶に残っていませんの、しくしく。

なかのひと