なんとかしてね、医龍2

病院ものの連続ドラマはついつい見てしまうわたし。
見るとストレスがたまることもあるのですが、仕事が遅くなったときの手待ち時間に医局のテレビで突っ込みを入れながら見るのもまたオツなものですわ。

それにしても、「医龍2」にはなんとかしてもらいたいものです。
坂口憲二のかっこよさにひかれて、世の中のひとはいっぱい見ていると思うのだけれど、これが本当だと思われたらとってもたいへんすぎ、のシーンが連続ですの。

まず、今回の主題であるガーゼオーマについて。
どうしてこの手術室は線入りガーゼ(大学によっては鉛ガーゼというところもあると思う)じゃないの?と。普通は手術の時にはレントゲンに映る細い線が入ったガーゼを使うし、創を閉じる際に必ずガーゼカウントといってガーゼの数を数えて体内に残っていないかチェックをします。百歩譲って、今回残っていたガーゼがミクリッツという厚手の縫ってあるものだという言い訳もできなくはないけれど、画面に映っている野口せんせいが取り出しているのは線のはいっていないフツウのガーゼなので、その時点で明真の手術室はアウトですわ。

そして大塚寧々演じるフリン麻酔科医が7年ぶりの心臓麻酔というのもちょっと厳しくないかしら、と。ローリスクの吸入麻酔ならともかく、7年ぶりに心臓麻酔ってありうるのか、謎すぎます。たとえば7年前にはオノアクトとかあったのか、とぶちぶち。

絶対ありえないストーリーにしてお笑い系にしてしまうか、リアルに徹するか、のどちらかにして欲しいと思うわたしはわがままなのでしょうか?たとえば「ハンドク」なんかだったらありえなすぎで良かったけれど。手術シーンとかをリアル路線でいくならば、ストーリーもリアルにしてね、と注文したいです。医事監修とかを見ると結構有名どころのせんせいにお願いしているような記事がありますが、そういうせんせいはテレビドラママニアとか映画マニアではないので、中途はんぱなリアルになっちゃっているのかしら。

せっかくすてきな主人公なのだから、リアルにやってみませんこと。
医療における in vain の無念を描いてくださいな。

なかのひと